ビル・ゲイツが選ぶ本 (『天才読書』 より)
ビル・ゲイツが選ぶ本 (『天才読書』 より)
Part 1 経営
『RANGE 知識の 「幅」 が最強の武器になる』
内的視点、外的視点
視野を広く持つことの重要性
『FACTFULNESS (ファクトフルネス) 10 の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
ゲイツは、本書を最高の本の一つとして絶賛
『人と企業はどこで間違えるのか』
ゲイツがウォーレン・バフェットからおすすめされた書籍
ゼロックスの事例を特に高く評価
『SHOE DOG』
ナイキ創業者の回顧録
当時は日本のオニツカ (現アシックス) の販売代理店
美化されたものではない、赤裸々な回顧録
『ディズニー CEO が実践する 10 の原則』
得られるものがないからという理由で企業経営に関する書籍をほとんど読まないゲイツが推薦する数少ない企業経営に関する本
歴史ある伝統的な企業をどうすれば変革できるか?
ディズニーグループの動画サービスの利用者は Netflix を凌駕
Disney+ ほか、Hulu や ESPN+ など
ピクサー買収
スティーブ・ジョブズとの交渉
『コンテナ物語』
『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家が Google に教えた成功手法 OKR』
より優れたマネジャーになることに興味がある人におすすめ
Part 2 経済学
トイレの問題
WASH
オムニプロセッサー
『絶望を希望に変える経済学』
アブドゥル・ラティフ・ジャミール貧困アクション研究所
政策が科学的な根拠に基づくか検証して貧困をなくす
例えば移民脅威論には科学的な裏付けがない
ポピュリスト政治家が増えているのは、ポピュリズムが票になるから
富裕層への課税はイノベーションを阻害するか?
富裕層への減税よりそれ以外への減税のほうが雇用と所得の増加に効果
『貧乏人の経済学』
『21 世紀の資本』
サイモン・クズネッツの引用が多い
クズネッツ曲線は冷戦の産物
格差が広がっている理由
超不平等社会の存在
スーパー経営者
CEO が受け取る報酬は約 21 億円
不労所得生活者 (超世襲)
資本所得
『大脱出 ― 健康、お金、格差の起源』
誰もが脱走に成功するわけではない
『超ヤバい経済学』
『ヤバい経済学』 の続編
地球温暖化
二酸化炭素は温暖化にあまり関係ない
Part 3 未来予測
『楽観主義者の未来予測』
世界は着実に良くなっている
繁栄の定義として最も優れているのは時間の節約
『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの 「予測学」』
統計学者のネイト・シルバー
PECOTA、ファイブサーティエイト
ベイズの定理
行動経済学の核心をなす発見は、ほとんどの人が予測をするときに自信過剰になる点
『データを正しく見るための数学的思考』
一見すると数学的でないシステムの多くが実際には数学的であると気づかせてくれる
Part 4 科学・テクノロジー
『ドーキンス博士が教える 「世界の秘密」』
リチャード・ドーキンス
多くの人が気になる疑問に答えてくれる
『人類を変えた素晴らしき 10 の材料』
鋼鉄について科学的に解明されたのは 20 世紀になってから
日本刀の鋼鉄は史上最高の品質
玉鋼
ステンレス鋼
紙
コンクリート
古代ローマでは使われていたが、失われた技術となった
鉄筋コンクリート
『生命、エネルギー、進化』
キノコと人間は、細胞だけ見ると似ている
『これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学 「感動」 講義』
『ホワット・イフ? : 野球のボールを光速で投げたらどうなるか』
『探求 ―― エネルギーの世紀』
エネルギー問題に注目が集まる中で読む価値が高い
ソ連崩壊が世界のエネルギー地図を塗り替えた
ロシアはロシア帝国とソ連の後継者であるという意識
自分たちの権益を奪われたという被害者意識
レコンキスタ的な動きに繋がっている
2022 年 ロシアのウクライナ侵攻もその一環
『無人の兵団 ―― AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』
カミカゼ・ドローン
Part 5 自己啓発
『頭を 「からっぽ」 にするレッスン ― 10 分間瞑想でマインドフルに生きる』
瞑想、マインドフルネス
『ごく平凡な私が 1 年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』
記憶の宮殿
『マインドセット 「やればできる!」 の研究』
親ガチャという考え方は硬直マインドセット
『睡眠こそ最強の解決策である』
睡眠、日本人の睡眠不足は顕著
アデノシンとカフェイン
ノンレム睡眠の間に、記憶が整理される
レム睡眠の間は情報の統合
独創的なひらめきや問題解決のための作業も
人間は本来二層睡眠する
『あなたの人生の意味 ― 先人に学ぶ 「惜しまれる行き方」』
2 種類の美徳
履歴書向きの美徳と追悼文向きの美徳
人間の本性の 2 側面であるアダム I とアダム II に重なる
実在した人物が人格を磨いた例
ドワイト・アイゼンハワー
ドロシー・デイ
Part 6 歴史
『ビッグヒストリー : われわれはどこから来て、どこへ行くのか』
ビッグヒストリー
宇宙が誕生してから 138 億年の間に 8 つのスレッショルド (大跳躍)
『オリジン・ストーリー 138 億年全史』 も
ユヴァル・ノア・ハラリ
『サピエンス全史』
250 万年の人類史
人類の中でも、サピエンスという種を扱う
認知革命
ダンバー数を超えて人が協力できるようになったのは虚構のおかげてはないか
すなわち、共通の神話
強力といえば聞こえはいいが、実態はエリート層による支配
狩猟採集民は農耕民よりも恵まれていた (飢えたりしにくかった)
小麦が私達を家畜化した
『ホモ・デウス』
情報技術とバイオテクノロジーが進化する時代の人類の未来
不老や不死
シンギュラリティのあとのポスト・ヒューマンの時代
『21 Lessons: 21 世紀の人類のための 21 の思考』
今に焦点を当てる
ファシズム、共産主義、自由主義
第 2 次世界大戦によりファシズムは敗北
ベルリンの壁崩壊とソ連崩壊により、自由主義が広まったように思われてきた
2008 年のグローバルな金融危機により、自由主義も幻滅された
かつて自由主義と民主主義はセットだったが、最近は独裁国家での自由主義も
ジャレド・ダイアモンド
『銃・病原菌・鉄』
アメリカ先住民は、ヨーロッパから持ち込まれた病原菌でバタバタと倒れた
『昨日までの世界』
狩猟採集型の伝統的な社会の謎と本質に迫る
子育て
アロペアレンティング (代理養育)
子供は幼い頃から社会性を身につける
『危機と人類』
個人的危機を通して国家の危機を読み解く
フィンランドとソ連の戦い
近代日本の起源
明治維新
マシュー・ペリー、日米和親条約
和魂洋才
『繁栄 ― 明日を切り拓くための人類 10 万年史』
人類がなぜ繁栄できたか?
商品の交換にあるとする
交換によって分業を発見した
繁栄とは節約された時間
合理的な楽観主義
『遺伝子 ― 親密なる人類史』
遺伝学
グレゴール・ヨハン・メンデル
ダーウィン
優生学、民族衛生、アドルフ・ヒトラーの遺伝性疾患子孫防止法 (断種法)、安楽死、T4 作戦、日本の国民優生法、優生保護法、母体保護法
ゲノム工学の発展、デザイナーベイビー
Part 7 国家論・思想
『国家はなぜ衰退するのか』
レガノス (北半分はアメリカ、南はメキシコ) や北朝鮮と韓国の格差
格差は地理や文化ではなく国家の経済制度による
包括的な経済制度と収奪的な経済制度
ゲイツは、無視されている要因が多いと批判
経済成長は政治システムとは無関係で、資本主義経済を受け入れることと強く相関
中国の例
『かつての超大国アメリカ』
台頭する中国の脅威
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』
『21 世紀の啓蒙』
啓蒙主義、啓蒙思想
理性を磨いて世界を理解する
宗教に代わる新たな道徳基盤としてのヒューマニズム
最大多数の最大幸福
最近は反啓蒙主義とも言える動きが見られる
Part 8 人物
『現代中国の父 鄧小平』
鄧小平の伝記
エズラ・ヴォーゲルによる書籍
『バーナンキは正しかったか? FRB の真相』
リーマンショック (リーマン・ショック) は危機を矮小化しかねない言葉
ヘリコプター・マネー
貨幣供給の収縮が大恐慌の長期化を招いたとする
信用崩壊を断固食い止める必要があると考えた
ベン・バーナンキは 『大恐慌論』 を出版している
『ガイトナー回顧録 ― 金融危機の真相』
バーナンキとともに金融危機に立ち向かったティモシー・ガイトナー
過去の金融危機を複数経験
『レオナルド・ダ・ヴィンチ (アイザックソン)』
レオナルド・ダ・ヴィンチについて
芸術と科学、人文学と技術のような、異なる領域を結びつける能力こそがイノベーション、イマジネーション、非凡なひらめきのカギ
Part 9 小説・ノンフィクション
『モスクワの伯爵』
絶望的な状況で人生を楽しむには?
ロシア革命で不遇な境遇に立たされた伯爵の話
「自らの境遇の主人公とならなければ、その人間は一生境遇の奴隷となる」
『いま、希望を語ろう 末期がんの若き医師が家族と見つけた 「生きる意味」』
参考文献
天才読書